それはある日の博士(@2ndlab)からのTwitterのダイレクトメッセージから始まりました。
「来週末、合宿型のワークショップがありますが、行きませんか?」☜何それ、超怪しい。
しかもその時点では、ファシリテーターが参加者より多い、とのこと。☜いや、それほんとに怪しい!
結局義理の妹の参加や博士のリマインドになんとなく心惹かれて参加を決めました。
那須高原の駅から30分もバスに揺られてついたのは
那須ラフォーレホテル&リゾート☜やだ、会場の場所の名前までなんか怪しい!!!
(実際は、森の中の綺麗なホテルでとても過ごしやすい宿でした。温泉つきです♪)
ともかく3時間かけて朝早くから移動し、土曜日の10時には那須高原のホテルの会議室に他の参加者22人と 座ってました。
それで、どんなことをやったかは、イリィ君の秀逸な文章がありますので どうぞご覧ください。http://irritantis.info/archives/326
ここからは、その場所に訪れた私にとってのマジックアワーについて書きたいと思います。
2日間、朝から晩まで何かをを話し合ったり、一緒にもの作りに携わりましたが
そこに集まったのは、年齢、性別、社会的バックグラウンド、バラバラの23人です。
自己紹介もしましたが、ああやられたと思ったのは、 すごい人ほどあまり自分のことを紹介しなかった。 いやしていたのかもしれないけど、浅学な私はさっぱり分かっていなかった。
そして、時間が経つにつて何のバイアスもない23人の円=縁ができました。 性別も年齢も社会的経験も関係なく、同じ地面に座って同じ目線で話す事ができる、 これって日常生活ではほぼ経験できないことです。
そしてもちろん何のバイアスもなく、議論を交わす関係性が作れたのは 3人のファシリテーターの見事な場作りのおかげです。
3人のファシリテーターのプロフィールはこちらから→http://xyzaction.me/nishimura/
―写真は、井口奈保さん@nafnaf のグラフィックファシリテーション。ワークショップの流れを絵で表現し、自分が体験していることが右脳と左脳で理解できる。
2日間のワークショップでは、様々な手法のファシリテーションを体験しました。そこで使われた
ワールドカフェ、AI、マーケットプレイス、オープンソーステクノロジー その技術や体系をもとにした場作りの根底にあったのは、*対話*でした。
めんどくさいですよね、相手の話聞くの、自分のこと話すの、 だって日常生活、特に効率を求められる会社の中では メールで概要を送って、電話で説明。 そこに人と人の会話は失われてしまいがちです。
家に帰ってからのパートナーとの会話も疲れていると しっかり話し合えずに、いさかいになってしまうこともままありませんか。
アイムオーケー、ユーアーオーケーの関係は大事だと分かっていても どこかにおき忘れていたんだな、と今、日常生活に戻って気づくことができました。
2日目のワークショップの終わり、チェックアウトが終わった時泣きそうでした。
人が作り出すことのできるうねりを、暖かさを存分に肌で感じて、感極まっていたのだと思います。
それがxyzActionで味わうことのできたマジックアワーです。
この時間の影響がこの後私に、そして一緒に参加した方達にどんなことを引き起こすのか、 見守りたいと思います。
【マジックアワー】
嘉村賢州さん(@kamucom)の使っていた言葉、京都町屋を改修して、5年間で1000人が集まったシェアハウスで起こっていた人と人の心が通う魔法の時間。深夜2時頃、1週間に1回くらいそんな時間があったそうです。
【ワールドカフェ】
出典 http://www.humanvalue.co.jp/service/wcafe/
「知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を行い、自由にネットワークを築くことのできる『カフェ』のような空間でこそ創発される」という考え方に基づいた話し合いの手法。
企業やNPOで戦略的ダイアログの推進やコミュニティの構築の支援を行っている Juanita Brown(アニータ・ブラウン)氏と David Isaacs(デイビッド・アイザックス)氏によって、1995年に開発・提唱された。
【マーケットプレイス】
参加者同士で学びあい、議論の中で新しいアイディアを産みだす手法。お題は参加者が提供。
各自、自分の好きなお題を選び参加する。
一番多くの人が集まったのは、深夜に開かれた「愛は永遠に続くのか?」というお題で、ある姉妹ののろけ話に終始した、恐ろしいワークショップ。
【オープンスペーステクノロジー】
マーケットプレイスの進化版。時間や場所を自由に決め、参加者は自由に移動できる。
出入り自由。寝ていてもOKという、新しい対話の仕方。やる気のなかった私は
「やる気スイッチ教えてください。」というお題で模造紙に、皆さんからのアイディアを書いてもらった。
@akkzooさんの「よく寝ろ」という意見や、「自分を好きになること」等、いろんな気付きが。
【AI appriciative Inquiry】
出典http://www.peoplefocus.co.jp/OD/ai.html
問題解決型アプローチでは「改善すべき問題」が出発点であり、問題の特定、原因分析・・・と着手していく。これに対してAppreciative Inquiryでは、インタビューや対話を用いながら下記の4つのプロセスで、前向きな変革の実現を可能にしていく。
Discover | 過去や現状における成功体験などから組織の価値や強みを見出す。 |
Dream | 組織や個人の持つ長所や内在する可能性をもとに、組織の理想像・ビジョンを描く。 |
Design | その理想像やビジョンを具現化させ、組織の設計をする。 |
Destiny | その理想像に向けて組織改革を実践し、持続的に取り組む。 ※文章中の@はツイッターのアカウントです。 |
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