10月23日(土)東京国際映画際に「ソーシャル・ネットワーク」を見に行きました。
デヴィッド・フィンチャーの最新作、フェイス・ブックの創始者マーク・ザッカーバーグの自伝的内容のため、前評判は上々。
とても素晴らしいストーリーテリングでしたし、マークザッカーバーグ役ジェシー・アイゼンバーグの演技は見事でした。ギークだけど憎めないとても魅力的なキャラクターに仕上がっています。
ここからも、なるべく「ネタバレナシ」で書き進めていきます。
フェイスブックとは
世界中で5億人が利用中
時価評価額250億ドル
創始者はマークザッカーバーグ 世界最年少の億万長者
ここにつながるまでの、ストーリーが展開されます。
―ハーバード大学を中退してまで、世界中の人々をつなげるための
壮大なソーシャルネットワーク「フェイスブック」を立ち上げた、
そんな夢のあるストーリーを期待してはいませんでしたが、
まあ、その、一般的に言って、映画の中の彼の性格は破錠していました。
天才的なビジネスの感、そして彼自身がコードを書けるプログラマーであった事業の拡張スピードが成功に大きく寄与していることはもちろんでしょうが、
彼の性格的・環境的な要因が「フェイス・ブック」を爆発的広める後押しになったのではないかと思います。
その1/うまくいかない恋愛
その2/友達は数人
その3/アメリカの大学に存在する、リアルなヒューマンランク
1~3は、国を違えど大学生の一般的な悩みかもしれませんね。
ところが、その1の腹いせに、ある悪意あるサイトを立ち上げます。この事件をきっかけにして、彼はフェイスブックを立ち上げたことになっています。
マーク・ザッカーバーグ本人に言わせると「正しいのは服装だけ」と
言うのですから、そうなのかもしれませんが。
逆に言えばこの服装が正しいとすれば、その1、2も本当だったりして。
だって、常に頭ボサボサ、パーカー&ジーンズ&リュックって、、、、(ごめんなさい偏見です)
ビジネスの種を乗せた車を走らせるとき、
もちろん本人の意思と努力が何ものにも代えがたいアクセルとガソリンにはなると思うのですが、「本人の原体験」それこそが動力の源である「エンジン」になる、この映画を見て、また最近の同年代のビジネスファウンダーに会って改めて感じます。
原体験にもとづいた思いは様々です。
英語を学んで世界を知った―英語を学べる機会を提供したい
旅での学びが自分の生き方を変えた―人生を変える旅を応援したい
自分が感じた旅先での対話の可能性を伝えたい
強烈な思いや経験は人を行動へと駆り立てます。
またその個人をつきうごかす、強烈思いは原体験から生み出されることが多いのではないでしょうか。そしてそれが事業となった場合、ファウンダーの性質は事業の社格に引き継がれます。
ザッカーバーグの場合、ハーバード大学で感じたヒューマン・ランクによるリアルなコミュニティの存在感は相当なものだったのではないでしょうか。それをひっくり返すために、「フェイスブック」を成り立たせたように感じてならないのです。また、映画の冒頭で起こるあるサイトにが引き起こした成功体験も彼の方向性を決定的なものにしました。
だから「フェイスブック」の爆発的な拡張性は、人とのつながりを求めた彼自身の性格が根底にあるのかもしれません。
アメリカの大学でアントレプラウナーの精神を学んだ時、全てはグッドウィル(良心)の上に成り立つビジtネスを考えよ、と教えられました。グッドウィルしか最終的に人には伝わっていかないし、続いていかないからだそうです。
原体験には成功体験、トラウマ両方が当てはまります。トラウマはほっておけば、苦い体験のままですが、人はいつかそれを乗り越えるためのチャンスを与えられるのはないでしょうか。それを起業という方法で表現し、グッドウィルを人に伝えていく。そのチャンスはどんな人にも与えられています。
そして起業に関わらず社会の中でも、自分の原体験に根差しグッドウィルを伝える仕事を続けていくことが、何かを変えられる一歩だと信じています。
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